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[Exchange] 会議室の予定が主催者の名前になってしまうのが嫌な場合

Teams Roomsシステムとかで使ったり ExchangeやExchange Online上でリソースメールボックスを作り、会議室としてユーザーにOutlookやOWAから予約させたり予定を確認してもらうことがあります。Teams Roomsシステムなど、Teamsと連携した会議室システムの導入も増えてリソースメールボックスの作成も増えてるかもしれません。 Microsoft Teams Rooms 主催者の名前じゃなくて会議のSubject(タイトル)を見せたい デフォルトでリソースメールボックスの予定表は、予約された会議のSubject(タイトル)ではなく、予約者の表示名になります。 これは会議室を確認・予約しようとするユーザーが不特定多数いる場合を考えると、センシティブであったりショッキングな会議タイトルを秘匿できるので有用な設定です。 (”人員削減計画会議”とか”A社買収の計画について”とか見せたくないと思うので) しかし場合によっては予約者ではなく会議のタイトルが見える方がありがたい場合もあります。 そうした場合は会議室であるリソースメールボックスの以下の設定をを変更します。リソースメールボックスとして他にも設定しそうなパラメーターと共に紹介します。 Cmdlet Set-CalendarProcessing <リソースメールボックスの名前> Parameter -BookingWindowInDays 何日後の予定まで予約可能か -MaximumDurationInMinutes 1会議の最長時間を分で -AutomateProcessing 予約を自動で承諾、処理するか 選択肢はNone, AutoUpdate, AutoAccept オンプレミスかExchange Onlineか、GUIかPowerShellでデフォルト値が異なるようです。 -DeleteSubject 予約のSubject(タイトル)を削除するか この値がデフォルトTrueなので作ったまんまだと会議のタイトルはリソースメールボックス上の予定には表示されません。 -AddOrganizerToSubject 予約者の表示名を予約のSubject(タイトル)に追加するか この値がデフォルトTrueなので予約のタイトルには予約...

[Teams] 会議に電話参加した際に名前と電話番号が読み上げられるのをやめたい

誰かが話しているときに連続で来られると結構うざい Teams会議に電話から参加/退出すると、デフォルトの設定では電話参加者の名前(参加時に録音したやつ)と電話番号が読み上げられます。 これが誰かが話しているときに連続で流れると話が結構の間中断してしまいます。 この機能自体はよく知らない人が勝手に参加しても気付けるように、だと思いますが、ロビー機能を有効にしておけばどの道勝手には入られないのでうるさいだけかも。 この読み上げ機能はテナント(管理者側)でOFFにすることが可能です。 Teams会議に電話参加/退出した際に名前と電話番号が流れるのを一律やめる 手順: https://docs.microsoft.com/en-us/microsoftteams/turn-on-or-off-entry-and-exit-announcements-for-meetings-in-teams 選択肢: 名前と電話番号読み上げ お知らせの音のみ 全部なし 上記の選択肢からの選択です。 前述の通りロビー機能を使っているなら「全部なし」でいいんじゃないかなー。

Microsoft 365へのネットワーク接続性・パフォーマンステストツール

Microsoft 365への接続が効率的な状態かどうか Microsoft 365はクラウドサービスなので、クライアントからインターネットへの通信、特に365側で必要となる通信が正しく行われているかはユーザーにとって365が快適に使えるかどうかに大きく関わります。 しかしながら企業内のネットワーク環境はファイアーウォールやらプロキシサーバーやらVPNやらがあるため、本当に必要な通信ができているのか、効率的なアクセスになっているのかを知るのは結構面倒だったりします。 そういったMicrosoft 365へのネットワークアクセスの状態とパフォーマンスをユーザー側、管理者側双方から確認できるツールがプレビュー版としてリリースされています。 https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-365-blog/network-connectivity-in-the-microsoft-365-admin-center-preview/ba-p/1696648 ユーザーサイド ユーザーとして自身の端末からMicrosoft 365へのアクセスの状態をテストできるツールが以下のWebサイトです。 https://connectivity.office.com/ 自分のロケーションやネットワーク設定の情報、EXO・SPO・Teams利用のネットワークパフォーマンステストなどが行え、結果に応じて各項目が快適かそうでないかが分かります。 Microsoft 365に必須となるURLやIPをこちらで確認・用意しなくて良いだけでかなり助かります。ネットワーク構成変更後のテストやユーザーに実施してもらいトラブルシュートの情報として使うことができそうです。 管理者サイド Microsoft 365 admin centerから、Health – Network Connectivityと辿る場所にあります。初回は有効化するボタンを押す必要があり、情報が集まり解析されるまでに時間が少し必要です。 こちらは管理者向けとして、各地のユーザーからのネットワークパフォーマンスがどういう状態かを世界地図にプロットし可視化してくれるようです。これは先程のユーザーサイドのConnectivity Testよりも大きな単位でどの地域や拠点でネットワーク...

[Teams] TeamのメンバーをPowerShellから一覧出力

GUIからはExportできないようなので Teams PowerShellモジュール インストールします。 https://docs.microsoft.com/en-us/microsoftteams/teams-powershell-install Teamsに接続 Connect-MicrosoftTeams 特定ユーザーが含まれるTeamの一覧の取得 Get-Team -User xxx.xxx@xxx.com 特定Teamに所属するユーザー一覧の取得 GroupIDはGet-Teamなどで確認 Get-TeamUser -GroupId $_.groupid Teams管理者でなくともTeamsメンバーの一覧取得とかは使いたい場合あるかもしれませんね。

365グループの取得・GAL非表示

Exchangeアドレス帳から隠す隠さないとかの運用ってもうしたくないんだけど TeamsやStreamなどバックエンドで365グループが作られ利用されるサービスは沢山あり、GUIから作るとExchange OnlineのGlobal Address List (GAL)にデフォルト表示になっています。GAL表示されているとOWA(OOTW)からそのグループの参加申請ができるので、それが都合悪い場合はPowerShellから非表示にします。 GAL表示されている365グループ一覧の表示・非表示の変更 Exchange OnlineのPowerShellモジュールが要ります。 Get-UnifiedGroup -Filter {hiddenfromaddresslistsenabled -eq $false} -ResultSize unlimited|sort name|ft displayname,hiddenfromaddresslistsenabled -a 上記で取得可能なので一律非表示にするのも簡単です。 Get-UnifiedGroup -Filter {hiddenfromaddresslistsenabled -eq $false} -ResultSize unlimited | %{Set-UnifiedGroup $_ -hiddenfromaddresslistsenabled $true} Get-UnifiedGroup コマンドレットについてはこちら: https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/exchange/get-unifiedgroup?view=exchange-ps  

AADクラウドユーザーのパスワード無期限化/確認方法

パスワードが失効すると困るサービス用のアカウントとかに Azure AD上のクラウドユーザーのパスワードを無期限にする方法、無期限に設定されているか確認する方法のメモです。 オンプレミスのADだとユーザーのプロパティを開いてチェックボックスにチェックを入れるだけで無期限にできますが、365やAADからはできなそうなので手段はPowerShell (+ Azure AD PowerShellモジュール)です。 パスワード無期限化/パスワード無期限確認方法 AAD PowerShellモジュールのインストールについてはこちら https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/azure/active-directory/install-adv2?view=azureadps-2.0 PowerShellモジュールのインストールが済んでいれば、まずはAADにつなぎます。 Connect-AzureAD 管理者の認証情報を入力後、以下cmdletで対象ユーザーのパスワードが無期限に設定されているか確認できます。 対象AADユーザーのパスワードが無期限に設定されているか確認する 実行cmdlet Get-AzureADUser -ObjectId <対象ユーザーのUPN> | Select-Object UserprincipalName,@{N="PasswordNeverExpires";E={$_.PasswordPolicies -contains "DisablePasswordExpiration"}} 結果 無期限に設定されている場合 UserPrincipalName                                     PasswordNeverExpires-----------------                              ...

Outlookの検索フォルダー(Search Folders)配下に未読で件名が空のメールが 沢山ある

見に覚えのない未読メールが数千も? 数千の未読メールが検索フォルダー配下の未読のメールに表示されることがあるそうです。 発生するのはOutlook2013以降。 Outlook の検索フォルダーに、件名が空白の予期しないメール アイテムが表示されます。 – Outlook Outlook 2013、Outlook 2016、Outlook 2019 または Outlook Office 365 ですべてのメール アイテム用の検索フォルダーを作成すると、フォルダーに件名が空白の予期しないアイテムが含まれます。 これらの項目にマウスを移動すると、次の情報が表示されます。 フォルダー内: PersonMetadata PersonMetadata フォルダは、 Outlook Customer Manager (OCM) によって作成および使用されます。 フォルダーは通常、Outlook ユーザー インターフェイスの他の部分から隠されています。 ただし、検索フォルダーには、このフォルダーのメール アイテムが含まれます。 これらの項目には空白の件名がありますが、OCM によってアクティブに使用されているため、削除または変更しないでください。 検索フォルダーの制約により、隠しフォルダー内のメール アイテムが含まれます。 廃止後も、PersonMetaData フォルダーとその中のアイテムは期間限定で使用できます。 このフォルダー内のアイテムを変更または削除すると、アイテムが再作成されたり、新しいアイテムが表示されたりする場合があります。 近い将来にサービスが変更されると、PersonMetaData フォルダーとそのアイテムがサービスから削除されます。 それまでは、次の回避策を使用して、非表示フォルダーのメールアイテムが検索結果に含まれないようにしてください。 [検索フォルダー] を右クリックし、[この検索フォルダーのカスタマイズ] をクリックします。 [参照] をクリックし、[サブフォルダの検索] オプションの選択を解除します。 含めるフォルダを手動で選択します。 要諦 検索フォルダー(Search Folders)下では、通常では見えないPersonMetaDataフォルダーとその中のアイテムが表示されてしまう。これはシステムが利用するものなので消してもまた出てきてしまう...